どっちからの会話だっけ?これから数えようか? すぐまた分からなくなるように、書き残さずに。 あ、そうだ。 もう直ぐ最初の声を聞いてから、何年目? まるで生まれたときから変わらないリフレイン 枯れた台詞を訊いてみる。 目も合わせないで、小さく「だいすき」。 素っ気なくピークで合わせて。ちょっとだけピッチをずらして。 なんとなく、そんな曖昧でも、君がきっと覚えているから。 ねえ、ちょっと。 待ってたって君は来ない。人のせいじゃないし。 言わなくて伝わることなんて、そんなにないし。 洒落た台詞を聴いたのに、唇塞がれて消えた返事。 きっとまたキックのリズムで。そしたらダ・カーポで続けて。 何度でも、どんな曖昧でも、これできっと間違いはしない。 互い違い。甘い機会。 少しずつ寄り添って、溢れて、掬って、もう一度。 震えて描いた音の名前を、今日も37℃でなぞってしまおうか。 素っ気なくピークで合わせて。ちょっとだけピッチをずらして。 なんとなく、そんな曖昧でも、君がちゃんと刻んで。 きっとまたキックのリズムで。そしたらダ・カーポで続けて。 何度でも、どんな曖昧でも、これできっと間違いはしない。 どっちからの会話だっけ?これから数えようか? すぐまた分からなくなるように、書き残さず…